ナゾホリについて南晃氏にQ&Aしてみた!(確認用)

こんにちは!
今月はいちのみやのお店紹介が続いてますが、今回は視点を変えて謎解きイベントにフォーカスした内容でお送りいたします。

今回の「いちのみやナゾトキホリデイ」というイベントは、一宮市の「100周年市民チャレンジ事業」として「いちのみや初の謎解きフェスを開催する!」というチャレンジをしています。
そこで謎解きイベントを含めた体験型エンターテイメントを取り巻く環境などを踏まえて、ナゾホリについて有識者の方にご意見やご感想などをお聞かせいただきたい! と思いの丈をぶつけたところ、NPO法人国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)の専門部会、SIG-体験型エンターテインメント副世話人「謎解き班」の南晃氏からお返事を頂く事が出来ましたので今回はこちらをお送りいたします!

本当は実際にお会いして直接お話が聞けたら良かったのですが、コロナ禍のため南晃氏にはアンケート形式で回答をいただいております。
これからイベントを企画・運営される方にもきっと役に立つ内容となっていますのでどうぞお付き合いください。

※質問及び回答の内容は開催延期前に実施したアンケートを基に構成しております。


【Q1】東京、札幌、仙台、大阪、福岡、など大都市で開催される謎解きフェスはありますが愛知県一宮市のような、地方で謎解きフェスを開催することについては、どのようにお感じになりましたか?

近年、謎解きなどの体験型イベントは、都市圏のみならず、周辺地域へ波及しつつあります。
コロナ禍で実空間を使用したイベントは減っていますが、オンラインイベントが増え、全国どこからでも参加できるようになりました。その中で、実空間でのイベントの楽しさを大都市圏以外で伝えられることには大きな意義があります。


【Q2】謎解きイベントを地方で開催することの意義や、それらがもたらす効果、また今後の展望など、広く全国の謎解きイベントをご覧になってきた立場からどのようにお考えですか?

謎解きイベントは、物語を体験することによる想像力・情緒性、謎を解くことによる知力・分析力、仲間と協力することによる協調性・コミュニケーション力、成功判定による達成感・悔しさ・向上力などが培われます。
また、カップルやファミリー、職場のチームビルディングなど、さまざまなシーンで良好な効果をもたらします。
これを多くの人に体験してもらうことは、その人たちや地域にとって直接的/間接的に良好な人間関係を築くことに繋がります。
共通の話題づくりにもなり、ひいては地域活性化に寄与できます。
これは、謎解き好き同士の横のつながりが強いこと、謎解きベントが恒例化している施設や商店街・地域が多くあることからもわかります。


【Q3】愛知県一宮市という地方自治体が「100周年市民チャレンジ事業」として、謎解きイベントを採択しイベント開催を助成してくれていることについてはどのように感じますか?

とても嬉しいことです。
謎解きイベントは 娯楽としての側面もありますが、文化や実学・教育の側面も併せ持ちます。
誕生して10年強しか経っていないにもかかわらず、自治体がこのようなことを理解された上で助成を決められたことに感謝と敬意を表します。


【Q4】学園祭や、自治体のイベントでの謎解き出展などは多く見かけるようになりましたが、一般の方が立ち寄りやすい、駅ビル内のテラスを使ったオープンな謎解きフェスの開催、ファミリー向けのコンテンツを用意した単独の謎解きイベントの開催というチャレンジについてはどう思いますか?

あまり類例のない形式で、とても興味深いです。
単体イベントではいくつか事例がありますが、フェスとしては初めてだと思います。
今後のために、情報を共有してもらえると嬉しいです。


【Q5】学園祭や自治体のイベントでの謎解きの出展は多く見かけるようになりましたが、一般の方が立ち寄りやすい、駅ビル内のテラスを使ったオープンな謎解きフェスの開催、ファミリー向けのコンテンツを用意した単独の謎解きイベントの開催というチャレンジについてはどう思いますか?

団体個々では、大都市圏以外で公演を行うことは困難が伴います。
フェスという形で会場や集客などの負担が減ることで多くの地域で公演を開催できることは、団体側と開催地側と双方に大きなメリットがあります。
今後、同様のイベントが多くの地域で開催されることを期待しています。


【Q6】全国の謎解きイベントやフェスなどをご覧になってきて、地方の団体が活動する上で大切だと思うこと、参考にすると良い事例などございましたらご教示ください。

コンセプトを明確にすることが重要だと思っています。
新規団体の発表の場を作るためなのか、謎解きをあまり知らない人たちに周知して謎解き人口を増やしたいのか、地域や商店街・店舗などへの集客なのか。
目的とコンセプトが明確であれば、開催形式やチケットの売り方、公演/周遊のバランスなど、多くの点が決まります。
また、他のフェス経験者とのつながりを強化し、ノウハウや運営方法などの共有をすることで、成功率を上げることができます。


【Q7】全国の謎解きイベントやフェスなどをご覧になってきて、地方の団体が活動する上で大切だと思うこと、参考にすると良い事例などございましたらご教示ください。

同上です。


【Q8】「いちのみやナゾトキホリデイ」を継続事業として今後も開催していこうと思った時に、必要だと思うこと、改善すべき点、期待することはありますか?
または継続開催が必要でないと思う場合は、その理由などをお聞かせください。

最も重要なのは、安全性です。
事件・事故のリスクを極小にすること、そして万一事故の起きた場合の対応を万全にすること。
地震・火災などにも備えておく必要があります。
イベント保険がありますので活用をご検討ください。
このほか、法律に違反しないことも大切です。
道路交通法、食品衛生法、各種労働法、消防法、旅行業法などに違反していないか、よく注意してください。
経理体制もきちんと構築し、正しく納税することも大事です。
その上で、参加者/出展者の満足度を上げ、コンセプトを満たしていくことが継続開催につながる近道だと思います。
ぜひ、恒例イベントとしての地歩を固めてください。


【Q9】その他、ご意見などございましたらお聞かせいただければ幸いです。

とてもよい試みだと思います。
感染症対策を万全にして、ぜひとも成功させてください。
期待しています。


 

SIG-体験型エンターテインメント副世話人南晃氏には沢山質問をさせて頂いたにも関わらず、最後まで丁寧にお返事いただけてとても感謝しております。
お忙しい中ご回答いただきましてありがとうございました。

今回は、当初企画していた形式での開催は叶いませんでしたが、南氏のご提案を真摯に受け止めて、安全を考慮した上で継続開催に向けて出来る事をやっていきたいと思います。
そして地方だけど謎解きイベントをやってみたい!という方への後押しにもなれば良いなと思いました。

 

プロフィール
南 晃(みなみ・あきら)

謎作家/パズル作家
国際ゲーム開発者協会日本・SIG-体験型・副世話人(謎解き班)
鳥取県出身。JAIST博士後期課程中退。
フリーのIT技術者を経て、謎解きの制作に携わる。
3,000以上の謎解きイベントに参加した経験を活かし、テレビ番組やアプリなど、各種メディアへ謎の提供や監修を行っている。